—
玉川野毛町公園では、公園拡張をきっかけに区民協働の公園づくりの取り組みを進めています。これまでに玉川野毛町公園ならではの様々な活動が生まれて、令和5年度には、区民が主体的に公園の利活用や運営に参画していくことを目指して、準備を進めることが決定しました。令和5年度の3月には玉川野毛町パークらぼ区民の会が設立し、令和6年度からは体制を少しずつ整えながら、区民参加の公園運営を目指しています。
—
11/3(日)に、区民の会による現在の公園・拠点施設や管理運営の進捗・現状について情報共有を行う玉川野毛町パークらぼ区⺠の会情報共有会が実施され、15名の方にご参加いただきました。
区民の会の設立から半年が経ち、拡張予定地の第2期工事が始まる中、まだまだ手探りではありますが、区民の会会員が主体となり活動が動き出しています。そうした中で、区民の会・公園運営担当部会と区との話し合い、その後の組織運営委員会と区の相談により、「設計や公園管理の視点から、現在までに決まった方針を説明する機会を設けた方が良い」と意見がまとまり、区、玉川野毛町パートナーズ、中間支援事業者、区民の会の皆さまと現在のハード、ソフトの面での進捗や現状について情報共有会を開催することになりました。
はじめに、区でなくてはできないこと、区ではできないことで、区民ならできることなど、それぞれの立場の違いを踏まえて協働し活動していきたいと区民の会・公園運営担当部会の部会長である福永さんから挨拶がありました。

今回の情報共有会は、下記のプログラムで開催しました。
1) 玉川野毛町公園拡張予定事業現在の進捗について
・今後のスケジュールについて
・公園施設
・建築施設
・公園の管理・運営
・意見交換
2) 区民の会活動状況の報告
・らぼプロジェクト担当部会、広報部会について
・公園運営担当部会について
・総務担当部会について
3) (内容全体に対する)意見交換
玉川野毛町公園拡張予定事業現在の進捗については、以下の説明をしました。
・今後のスケジュールについて:拡張予定地、既開園区域の工事の進捗状況や今後のスケジュールの共有
・公園施設について:デザインコンセプトや公園施設の詳細(照明計画(通常時と災害時)、電源、花壇、デイキャンプコーナー、地域防災等)
・建築施設について:ナーセリーの計画や個別の諸室・機能等
・公園の管理・運営について:協働の運営体制、植栽管理(樹木剪定の目的や剪定予定樹木とその理由等)

以下、今回の意見交換の中で出てきた質問と回答を一部紹介します。
Q.災害時の一時避難の考え方は?
A.一時避難について区公園所管としてテントを張るなどはない。オープンスペースは確保する。避難所ではないことをご理解いただきたい。
Q.トイレについて色々意見を申し上げてきたが、工夫が見られてうれしく思う。換気設備、荷物を置く場所やフック、車椅子でも利用者が使いやすい場所に開閉のスイッチがあるかの検証はできているか?
A.世田谷区のユニバーサルデザインの水準は他の市町村に比べて高く、その基準を満たしている。ベビーカーは子供用ベッドを開けたままにすると支障が出る可能性はあるが基本的に動きに支障はない。換気は建築基準に満たしている。車椅子の利用については同じく世田谷区のユニバーサルデザインに満たした位置で設計しており、支障ないだろう。
Q.デイキャンプコーナーのイメージは?
A.子ども向けの利用施設であり、既開園区域に現在あるデイキャンプコーナーと同様の機能で1日1組の利用を想定している。かまど台は6つ、予約申請の上、火の使用ができる。
次に区民の会の活動状況について各部会長から報告がありました。
らぼプロジェクト担当部会(以下、らぼプロ部会)からは、「各チームが広報を行なっていく方法などをらぼプロ部会でも話し合い、広報とらぼプロ部会が横断的に取り組んでいきたいと思う。そのサポートを事務局にお願いしたい」と報告がありました。
公園運営担当部会からは、「8人のメンバーで今年度、今までに4回の会議を実施した。公園の景観、モラル(園路の使い方、ボール遊び)の維持方法等についての議論を行なっている。開放日を重ね、危険な使い方についてはだんだん少なくなってきているように見える。こうしたモラルの向上には区民の会のメンバーの活動や使い方も少なからず関連していると感じている。」と共有がありました。
総務担当部会からは、「次年度以降オンラインでも資料等の情報共有を行うことができるようツールの使い方を事務局も含めて検討し、フレームを固めていきたい。」と報告がありました。
最後に、内容全体に対する意見交換を行い、会を終了しました。